【記事について】
・クラシックに触れてみたい人のための紹介記事です。
選ぶのは大変だけど少し詳しくなってみたい人向け。
・もう詳しい方はぜひ「聴く音楽史」も見てください。
【紹介について】
・おすすめの作品・CD情報・紹介文を書いています。
・Naxos Music Libraryから選んでます(執筆時点)。
・今回は戦後現代イギリスの10曲です。
・自分のお気に入りの作品&録音を探してみましょう!
【現代イギリスの10曲】
1. マルコム・アーノルド(1921-2006)
「交響曲第2番」(Symphony No. 2, 1953年)
――Chandos, CHAN9335.
「戦場にかける橋」でアカデミー賞を取ったアーノルド。
機知豊かで豪快な「交響曲第2番」は彼の出世作です。
2. ピーター・マクスウェル=デイヴィス(1934–2016)
「朝日に照らされたオークニーの結婚式」
(An Orkney Wedding with Sunrise, 1984年)
(An Orkney Wedding with Sunrise, 1984年)
――Naxos, 8.572352.
オークニー島を愛したマンチェスター楽派の心臓です。
「結婚式」は島の結婚式の音風景を書き留めた一曲です。
3. ジョン・タヴナー(1944-2013)
「神殿の幕」(The Veil of the Temple, 2003年)
――Signum Classics, SIGCD367.
神秘的な宗教性の表現で独特の地位を占めるタヴナー。
「神殿の幕」は複数の宗教から詩句を引いた大作です。
4. ジョン・ラター(1945-)
「レクイエム」(Requiem, 1985年)
――Collegium, CSCD504.
明朗な宗教曲で親しまれているラターが父に捧げた一曲。
「レクイエム」はフォーレ譲りの晴れやかさがあります。
5. ハワード・スケンプトン(1947-)
「その音だけが残っている」
(Only the Sound Remains, 2010年)
(Only the Sound Remains, 2010年)
――NMC Recordings, NMCD234.
ユニークな聴きやすさのある実験音楽家スケンプトン。
「その音だけが...」は彼の最良の作品の一つでしょう。
6. リチャー・ブラックフォード(1954-)
「ヴァイオリン協奏曲:聖金曜日」
(Violin Concerto, "Good Friday," 2008年)
(Violin Concerto, "Good Friday," 2008年)
――Nimbus Alliance, NI6338.
自然と管弦のための「野生の歌が聞こえる」の作曲家。
「聖金曜日」は旋律的な心地良さが抜群の協奏曲です。
7. リチャード・バレット(1959-)
「生命の様態」(Life-form, 2012年)
――NMC Recordings, NMCD183.
電子音を使用した実験的表現の最先端を走るバレット。
洗練された「生命の様態」は彼の代表作だと思います。
8. パトリック・ホーズ(1958-)
「啓示」(Revelation, 2016年)
――Naxos, 8.573720.
来年には「大戦交響曲」の初演が予定されているホーズ。
「啓示」は「至福」と同時に昨年発表された合唱曲です。
9. ジョナサン・ダヴ(1959-)
「過ぎてゆく一年」
(The Passing of the Year, 2000年)
――Naxos, 8.572733.
(The Passing of the Year, 2000年)
――Naxos, 8.572733.
大成功した喜歌劇「フライト」が出世作となったダヴ。
「過ぎてゆく一年」は四季と年の瀬を歌った合唱曲です。
10. ジョビー・タルボット(1971-)
「調和の潮汐」(Tide Harmonic, 2009年)
――Signum Classics, SIGCD260.
ミニマリズムの流れを汲んで活躍する作曲家タルボット。
「調和の潮汐」は水流を主題とした組曲風のバレエです。