【記事について】
・クラシックに触れてみたい人のための紹介記事です。
選ぶのは大変だけど少し詳しくなってみたい人向け。
・もう詳しい方はぜひ「聴く音楽史」も見てください。
【紹介について】
・おすすめの作品・CD情報・紹介文を書いています。
・Naxos Music Libraryから選んでます(執筆時点)。
・今回は近現代イギリスの10曲です。
・自分のお気に入りの作品&録音を探してみましょう!
【近現代イギリスの10曲】
1. ウィリアム・スタンデール・ベネット(1816-1875)
「ピアノ協奏曲第1番」
(Lyrita, SRCD204)
近代英国出身で初めて国際的に認められた作曲家です。
この協奏曲はピアニストとして自ら演奏した名曲です。
2. チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1948)
「イェルサレム」
(Naxos, 8.570351)
ベネットに師事し、英国音楽の復興を進めた文化人です。
「イェルサレム」は国歌のように歌われている合唱です。
3. エドワード・エルガー(1857-1934)
「行進曲:威風堂々」
(Warner Classics, 0077776401553)
国内の音楽復興の中で現れた近代英国最大の作曲家です。
「威風堂々」の第一番は英国発の最も名高い行進曲です。
4. エドワード・エルガー(同上)
「愛の挨拶」
(Chandos, CHAN8380)
英国のヴァイオリン曲で最も人気のある曲だと思います。
最大の理解者であった妻キャロラインに贈った作品です。
5. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958)
「トマス・タリスの主題による幻想曲」
(Chandos, CHAN9775)
伝統音楽の理解と保存に大きな功績を残した作曲家です。
タリスに基づく弦楽合奏の「幻想曲」は彼の出世作です。
6. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(同上)
「ロマンス:揚げ雲雀」
(Chandos, CHAN9775)
ホルストの親友でもあったRVWの作品をもう一つ。
美しいヴァイオリン・パートが人気のある名曲です。
7. グスタフ・ホルスト(1874-1934)
「組曲:惑星」
(Naxos, 8.555776)
東洋や神秘主義に傾倒していたことで知られる人物です。
「木星」が有名な『惑星』の背景にあるのは占星術です。
8. ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)
「オラトリオ:ベルシャザールの饗宴」
(Naxos, 8.555869)
明快・劇的な作風で映画音楽まで広く活躍した人物です。
「ベルシャザール」は王の瀆神と破滅を描く人気作です。
9. ベンジャミン・ブリテン
「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
(Decca, 00028941750921)
折衷性・独創性を併せ持つ20世紀英国最大の作曲家です。
この変奏曲は師匠ブリッジへの感謝を込めた出世作です。
10. ベンジャミン・ブリテン
「戦争レクイエム」
(Universal Classics, 00600406560230)
反戦主義者として知られるブリテンの集大成の一曲です。
第二次世界大戦に応えて書かれた最大の音楽の一つです。