2017/11/23

C・ロセッティ『小鬼の果実売り』「休息のソネット」

休息のソネット

おお、大地よ、彼女の目元を重く覆え
見疲れた可憐な瞳に封をせよ、大地よ。
彼女を密に取り囲め、甲高い笑い声や
溜め息の音の通る隙間を残すことなく。
彼女は問うことも答えることもやめて
静かに払底の恵みによって幕を下ろす
生まれた頃から自分を悩ました全てに。
楽園と見まごうような静謐さによって。
真昼よりも明るい闇が彼女を捕まえる
どんな歌よりも音楽的な沈黙を伴って。
もう彼女の心臓も動かなくなっていた。
彼女の休息は永遠の朝が来るときまで
始まりも終わりもなく続いていくのだ。
目覚めるときまで、長さを感じないで。

Christina Rossetti, "Rest. (Sonnet)"
in Goblin Market (1862).