第16歌 愛の一日
彼女がよく過ごす羨ましい場所たちは
この一人寂しい場所を嘲笑うだろうが
今に限り彼女の恵みは席を空けている。
彼女がいるのは他でもないこの場所だ。
愛の魔法が愛の現れでこの場を占めて
異国の時間、過去の群れを生み出せば
愛の時間はこの良く響く小さな場所を
甘く心地よい同盟の歌で一杯に満たす。
ほら、思い出の多さに駆り立てられて
彼女の口元に繊細な愛のえくぼが立ち
ついに火がつき、言葉も翼を手にする。
僕らはここに座って、口づけの合間に
思い出を共に語り合い、無言になれば
忘れていたことを共に思い起こすのだ。
Dante Rossetti. "A Day of Love"
in The House of Life (1898)
Dante Rossetti. "A Day of Love"
in The House of Life (1898)