第1歌 「愛の王座」
心に麗しい神の一族を数えていた――
畏れ敬う唇の真理。仰ぎ見る瞳の希望。
灰に覆われた過去を立派な翼で扇いで
忘却も逃げ出すような篝火を灯す名声。
誰かにもらった一筋の金色の髪の毛を
くっつけたままにしている肩のせいで
美しい腕を絡めた抱擁が知られる若さ。
死に捧げるための花輪を編み続ける命。
この神々とは異なった玉座を持つ愛は
逢瀬と別れに熱情の風が吹く遥か上で
神々が夢にも見ない無風の部屋にいる。
真理は愛の心を予知し、希望は予告し、
名声は愛のために望ましいものとなり、
愛するから若さは尊く、命は甘くなる。
'Love Enthroned' from The House of Life.
'Love Enthroned' from The House of Life.