2017/06/11

シェイクスピア『ソネット集』 第146歌

哀れな魂よ、僕の罪深い地球の中心よ、
[__]対抗勢力を身に揃えているが
なぜお前は内側で飢え苦しみながらも
その壁の外には無理に陽気を装うのか?

なぜ期限はすぐ来るのに費用をかけて
その消え行く豪邸を保とうとするのか?
相続者の蛆虫たちが費用をかけ過ぎた
肉体を食い尽くせば終わりが来るのか?

ならば魂よ、下僕の分で自身を養って
下僕にはその蓄えを渇望させるがいい。
着飾る時間を売り、来世の時間を買え。
外面の富はもういいから、内面を養え。

人々を食らう死を魂で食らい返すなら
死そのものが死に、死は無くなるのだ。