ああ!僕への声掛けでは誤魔化せない
僕の心への君の冷たい不正な仕打ちは。
せめて瞳ではなく舌で傷つけてほしい。
僕を殺すなら技術ではなく実力を使い
恋多き身の上を語っても構わないから、
大切な人よ、目だけは背けないでくれ。
なぜ策略が必要なのか、君の腕力には
僕の必死の防御ももたないというのに?
弁護させてくれ。ああ!愛しい人には
自分の可憐さが僕の敵だとわかるのだ。
だから彼女は僕の敵を僕の顔から背け
その危害を別のどこかへと向けたのだ。
それでもやめてくれ。死にかけの僕を
君の眼差しで殺し、痛みを除いてくれ。