第43歌 愛と希望 Love and Hope
愛と希望に祝福を。年月は枯れ果て、
僕らを置いて凍える終末の方へ巡る。
僕らは落ち葉の積もる中で抱き合い、
跪いたまま泣き続け、涙を枯らした。
しかしご覧!遂に一時、春の相棒が
新緑の裏道から僕らへと笛を奏でる。
死者は年月と涙だけだ――愛と希望、
真実の魂に祝福を、僕らのいる証を。
心を心に留め、この現在に尋ねるな、
「死後、本当に僕らの心は目覚めて
愛の金色の頭部を拝めるのだろうか、
不滅の地の唯一の陽光を」などとは。
飾りのない夜の望遠鏡で見つけよう、
蔑まれ尽くした希望の幻想の眼光を。
Dante Rossetti. "Love and Hope"
in The House of Life (1898).
in The House of Life (1898).