第18歌 美しさの極み
彼女に備わる美しさは美しさの極みだ
ホメロスやダンテの崇高な心の魅力や――
時の領野を鋤くミカエルの手腕よりも――
大きな音楽的神秘を体現しているのだ。
それどころか、春と夏の芳しい歩みと
生い茂る命が運ぶよりも多くの賜物が
この最高の表情に集まり、愛の魔法は
壁に映る影の形にも吹き込まれている。
多くの若者が詩人となり、彼らの弦は
一つに美しく撚り合う魂のために歌う
あらゆる変化を乗り越える不屈の歌を。
それゆえ、毒を含んでいる年月の歯が
真実のない浅はかな美を裂くとしても
この美しさは損なわれずに済むだろう。
Dante Rossetti. "Genius In Beauty"
in The House of Life (1898)
in The House of Life (1898)