2017/10/07

洋楽備忘録:アーティスト編 リンキン・パーク Part 2

備忘録もかねてアーティストの音楽活動を紹介していきます。
おすすめの楽曲にYoutube公式動画があればリンクしています。
今回はリンキン・パークを取り上げます(Part 2)。


【スタジオ・アルバムを振り返る・その2】
◯『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』(Minutes To Midnight, 2007)
「君を飲み込もうと口を開いた海のように
 青く広がる大空に両手を突き上げながら」(Hands Held High)
・アルバムについて
 アルバム・タイトルは「真夜中の数分前」という意味になる。
 その由来は米国原子力研究学会の「世界終末時計」まで遡れる。
 この時計は核戦争による人類滅亡を分読みすることで知られる。
 (例えば冷戦中には2分前、冷戦終結後には10分以上前など)
・楽曲について
 大量の制作楽曲から選抜・収録した厳選盤スタイルのアルバム。
 翌年には『ソングス・フロム・ジ・アンダーグラウンド』を発表。
 これは本アルバムの未収録音源集で、個人的なおすすめはQwerty。
・おすすめの3曲(収録順)

◯『ア・サウザンド・サンズ』(A Thousand Suns, 2010)
「人生が僕らの光を奪っても
 愛が僕らに優しさをくれる
 愛が優しさをくれるはずだ」(The Messenger)
・アルバムについて
 タイトルは「千の太陽(を集めたほどの光)」という意味になる。
 オッペンハイマーが『バガヴァッド・ギーター』から引いた一節。
 (「千の太陽の光が空を破れば、強大な神の輝きのようになろう」)
 最初の核実験を目にし、「破壊者」の立場を強く意識したらしい。
・楽曲について
 本作は核に着想を得たコンセプトが下敷きに成った一枚になった。
 とはいえ楽曲の独立性は高く、普通の4thアルバムとしても聴ける。
 複数の歴史的音源の使用や日本語歌唱のトラックも印象に残る。
・おすすめの3曲(収録順)

【この頃の活動を振り返る2曲】
◯「ニュー・ディヴァイド」(New Devide, 2009)
・映画『トランスフォーマー』の初期三部作に楽曲を提供したLP。
 本楽曲は二作目『リベンジ』のために書き下ろされたものである。
・惜しいことに、アルバムには未収録である(サントラには収録)。

◯「一緒に」(Issho Ni, 2011)
・東北地方太平洋沖地震(3・11)のチャリティに提供した楽曲。
 『ダウンロード・トゥ・ドネート:ツナミ・リリーフ』のトリ曲。
・人々が好きな歌詞で自由に歌えるようにボーカルが省かれている。