テーマを決めて映画の紹介をします。今回のテーマは「蟻/アリ」。
ヒアリの話題を見て、アリが出てくる映画を鑑賞しようと企画。
※備忘録を兼ねているのでストーリーのネタバレも含んでいます。
【小話:最近のアリ事情】
◯ヒアリ(Solenopsis)
・ヒアリ(火蟻/Fire Ant)は6月から日本デビューした外来種です。
報道やSNSでも割とホットな話題になりました(ヒアリだけに)。
・その英語名は色が赤くて刺されると痛いことに由来するそうです。
ひっそり発見されたアカカミアリも英語ではヒアリ扱いされます。
◯サシハリアリ(Paraponera)
・渋谷のサンシャイン水族館でも猛毒展2にサシハリアリが登場。
英語名のダンガンアリ(弾丸蟻/Bullet Ant)で紹介されています。
※7月からの追加展示。開催期間も9月まで延長されたそうです。
・僕も見ましたが、体長2センチ越えはなかなか逞しかったですよ。
【通常サイズのアリと対峙する映画】
◯B・ハスキン監督『黒い絨毯』
(The Naked Jungle, 1954)
・概要
軍隊アリをモデルにしたマラブンタが誕生したスペクタクル映画。
・あらすじ
ジョアンナは農園経営者と結婚するために、アマゾンを訪れる。
だが彼女は経営者クリストファーの態度に傷つき、帰国も考える。
二人の仲は改善するも、上流で肉食アリのマラブンタが見つかる。
マラブンタの侵攻はすさまじく、備えても止めることができない。
クリストファーはダムを決壊させ、農園ごとマラブンタを沈める。
・同系統の作品
D・E・ファンルロイ監督『マラブンタ』
(Marabunta / Legion of Fire: Killer Ants!, 1998)
南米からアラスカへ流れ着いたマラブンタが町を襲うTV映画。
こちらはマラブンタのシーンが多いです。結末はやはりダム決壊。
◯S・バス監督『フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック』
(Phase IV, 1974)
・概要
知性を獲得したアリが進化と協力を繰り返し新世界を作るSF。
辺境で起こる終末の予兆(人類視点)という感じも良いですね。
・あらすじ
フェイズⅠ。急激に繁殖し始めたアリを調査する研究所が建つ。
フェイズⅡ。民家を襲ったアリを薬品で駆除し、少女を救出する。
薬品に適応し研究施設を破壊したアリを凌ぎ、意志疎通を図る。
フェイズⅢ。女王の駆除を計画した学者が実行段階で死亡する。
フェイズⅣ。学者と少女は蟻の世界の一部としての人類となる。
◯S・スピルバーグ監督『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull, 2008)
・概要
三部作に対する続編待望の声に応えて始まった同名の新シリーズ。
三部作の設定から20年が経過した50年代が舞台となっている。
ソ連兵に狙われながらペルーで奇妙な透明の頭蓋骨の謎を追う。
・アリのシーン
ジャングルで無数の軍隊アリがインディたちに襲い掛かるシーン。
CGによるマラブンタ系史上最多&最速の場面は見応えアリです。