2017/08/20

聴く音楽史:現代イギリス編 No. 5 1930年代生まれ①

Naxos Music Libraryから作曲家のソロ・アルバムを紹介します。
今回は1930年代生まれのクラシック作曲家を紹介していきます。
注目している作曲家には簡単な解説&おすすめ盤をつけています。

【新マンチェスター楽派/マンチェスター新音楽派】
王立マンチェスター音大(現・王立北部音大)の出身者たちです。
教師R・ホールの作曲クラスの受講を接点にして結成されました。
楽派といっても戦後音楽の理解・実践の仲間という緩いものです。
他にピアニストのJ・オグドンや指揮者のE・ハワースがいます。

◯アレクサンダー・ゲール(A. Goehr, 1932-)
・室内楽(NMC Recordings, NMCD187)
――「真鍮も石も...」「クラリネット五重奏」「マネーレ」etc.
・管弦楽曲(Decca, 00028947845126)
――「時の勝利」「大地の踊り」etc.
・歌劇(NMC Recordings, NMCD054)
――「アリアンナ」

◯ハリソン・バートウィッスル(H. Birtwistle, 1934-)
・声楽曲(Toccata Classics, TOCC0281)
――「オルフェウスの悲歌」「ロリーン・ナイデッガーの9つの作品」etc.
・声楽曲&管弦楽曲(NMC Recordings, NMCD165)
――「大洪水」「巨像、あるいはパニック」etc.
・歌劇(NMC Recordings, NMCD050)
――「オルフェウスの仮面」

◯ピーター・マクスウェル=デイヴィス(P. Maxwell-Davies, 1934–2016)
戦後世代を代表し、21世紀初頭には英国王室楽長を務めた人物です。
オークニー諸島を愛して居を構えた作曲家としても知られています。
・管弦楽曲(LSO Live, LSO0267)★おすすめ★
――「交響曲第10番」
・管弦楽曲(Naxos, 8.572712)
――「ヴェサリウスの解剖図」「ファンタジアと2つのパヴァーヌ」ほか
・協奏曲&管弦楽曲(Naxos, 8.572363)★おすすめ★
――「ピッコロ協奏曲」「クレーの五枚の絵」etc.
・オペラ(Naxos, 8.660359-60)
――「復活」

【その他の作曲家たち】
◯ジャスティン・コノリー(Justin Connolly, 1933-)
・声楽曲&室内楽曲(Lyrita, SRCD305)
――「ヴァース」「ウォーレス・スティーヴンズの詩Ⅰ」etc.

◯ニコラス・モー(N. Maw, 1935–2009)
・管弦楽曲&協奏曲(Nimbus, NI5471)
――「ソナタ・ノットゥルナ」「生活の習作」