2017/06/02

映画紹介:監督編 S・キューブリック

監督を決めて僕のおすすめの映画を6本紹介します。
前半の3本は初めて観る人におすすめの作品です。
(僕が観て個人的に面白かった作品を選びました)
後半の3本はもっと気になる人におすすめの作品です。
(監督に違う面から光が当たる作品を選びました)
紹介する順番はそれぞれ公開年の順になっています。
今回の監督はスタンリー・キューブリック監督です。

【人物紹介】
◯スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick, 1928-1999)
・映像作家として手腕を振るったアメリカ出身の映画監督です。
・1953年にデビューし、60年代からイギリスに移住しました。
・1960年代以降制作のカラー映画が高く評価されています。 

【作品紹介:僕のおすすめの3本】
◯『2001年宇宙の旅』(2001:A Space Odyssey, 1968年)
・あらすじ
月面で発見された謎の一枚岩が調査中に強力な電波を発した。
後日、何も知らない調査隊は人工知能HALと木星に向かうが...。
・紹介
地球外・人工知能を扱ったSF映画の古典となった名作。
筋の情報は少な目ですが、見事な映像に引き込まれます。 

◯『時計じかけのオレンジ』(A Clockwork Orange, 1971年)
・あらすじ
「超暴力」を日課とするアレックスは遂に逮捕されてしまう。
監獄で模範囚を装っていた彼はある治療法の被験者となるが…。
・紹介
意匠を凝らした画面と登場人物の所作に挟み撃ちにされる一本。
主題や本筋も明瞭であり、バランスの取れた近未来モノです。

 ◯『シャイニング』(The Shining, 1980年)
・あらすじ
元教師のジャックは、冬の山奥のホテルの管理人の職を得る。
しかし彼の息子ダニーはホテルの呪われた側面を幻視する…。
・紹介
筋や人物像はミニマルですが、恐怖演出の光る名作です。
原作者が脚本を書いた1997年のTV版も合わせてどうぞ。 

【作品紹介:視点を変えて選ぶ3本】 
◯『突撃』(Paths of Glory, 1957年)
個人的には最初期(1950年代)の代表作に推したい戦争映画。
主人公ダックスと不条理な軍組織の闘いを描いたドラマです。 

◯『バリー・リンドン』(Barry Lyndon, 1975年)
農民バリーが貴族リンドン家の一員となり没落する物語。
長編ですが18世紀の空気を堪能できる上質な歴史映画です。

 ◯『A.I.』(A.I. Artificial Intelligence, 2001年)
キューブリックの原案のS・スピルバーグ監督による映画化。
晩年のキューブリックの共同制作の構想は死後に実現しました。