◯記事について
・生没記念の年を迎えるクラシック作曲家の紹介。
人物・音源はNaxos Music Libraryで探しました。
※NMLの検索窓にCD番号を貼り付けて下さい。
・来年演奏したい方々のために前年から書いてます。
・今回はレオポルト・モーツァルト。生誕300年。
来年は「おもちゃの交響曲」のプログラムありそう。
良いオケが特集コンサート組むなら行きますよ~。◯人物紹介
・名前と生没年
レオポルト・モーツァルト
(Leopold Mozart, 1719-1787)
・来歴
世界一有名な古典派作曲家モーツァルトのお父さん。
出身地は今のドイツ南部にあるアウクスブルク。
当時は神聖ローマ帝国の都市で、土地柄はカトリック。
聖歌隊から出発し、ギムナジウムを経て大学へ。
音楽にハマって退学してからは演奏家としての下積み。
この頃に引っ越したザルツブルクは生涯の拠点となる。
結婚した後、宮廷音楽家や教育者として地位を確立。
息子ヴォルフガングの音楽教育は今でも評価が高い。
しかしウィーンへ去ってしまうヴォルくんであった…。
◯作品紹介
◯作品紹介
・一番有名な作品はたぶん「おもちゃの交響曲」。
玩具の街ベルヒテスガーデンと関連するとされる。
色々おもちゃっぽい音が入ってて面白い一曲。
ただし、レオポルト作というのは諸説の一つ。
19世紀初頭に出た初版はハイドンの名を掲げている。
ここからJ・ハイドン作者説が成立し、逸話も誕生。
(おもちゃを買った時に書いてお土産にしたとか)
20世紀前半にはレオポルトの手稿との一致が判明。
ここで成立したレオポルト説に従うCDも多い。
20世紀末にはE・アンゲラー作の写譜が見つかる。
今は無名のアンゲラーの再評価が待たれているのかな。
しかし、ハイドン説とレオポルト説も劣らず魅力的だ。
しかし、ハイドン説とレオポルト説も劣らず魅力的だ。
・「ナンネルの音楽帳」はヴォルくんが使った練習曲。
ナンネルは一緒に演奏旅行もした姉マリアの愛称。
20世紀後半には欠落していた譜面の一部が発見された。
しかもそれはなんとヴォルくんの最初の作品だそうだ。
この5歳児の作品はケッヘル番号の1番をもらっている。
好奇心はそそられるが、中身は父子揃って割と普通。
・レオポルトの一部の交響曲は即物的な演出が面白い。
猟銃を撃つ「狩りの交響曲」。まじまんj(自主規制)。
祭りのバグパイプが旋律を歌う「農夫の婚礼」。
シャンシャンと鈴が鳴り続ける「音楽の橇の旅」。
流石は「おもちゃの交響曲」作者の有力候補。
※ちなみに僕はシュトラウスの鍛冶屋が好き(隙自語)。
◯音源紹介(Naxos Music Library)
・ピアノ独奏曲「ナンネルの音楽帳」
演奏者:A・デリャヴァン
CD番号:OnClassical(OC17082b)
メモ:父子揃っての完全版。去年リリースされた。
・交響曲「狩りの交響曲」
演奏者:A・デリャヴァン
CD番号:OnClassical(OC17082b)
メモ:父子揃っての完全版。去年リリースされた。
・交響曲「狩りの交響曲」
演奏者:ニュージーランド室内管(アームストロング)
CD番号:Naxos(8.553347)
メモ:打楽器で代用せず、ちゃんと銃声が入ってる録音。
・交響曲「おもちゃの交響曲」
交響曲「農夫の婚礼」
交響曲「音楽の橇の旅」
演奏者:ベルリン室内管(コッホ)
CD番号:Berlin Classics(0032302BC)
メモ:垢抜けた名演。レオポルトならこれが推しの一枚。
◯音源紹介(YouTube)
◯音源紹介(YouTube)
・交響曲「おもちゃの交響曲」第一楽章
演奏者:ブダペスト・F・リスト室内管(ヤーノシュ)
投稿者:ハンガロトン(YouTube Art Truck動画)
◯キーワード
・メモリアル・イヤー
・アニバーサリー・イヤー