2018/04/06

洋画備忘録:ミイラ映画を見る No. 1 『ミイラ再生』


◯記事の概要
久々の『ハムナプトラ』を面白かった...2017年某日)
というわけで調べたらリメイクの伝統があるとのこと。
それなら代表的な作品を見て行こう、という記事です。
一作品ずつ記事を書いて、最後にまとめ記事を書きます。
※遂に『ザ・マミー』がプライムに来たのでリスタート。
※原作も各リメイクも全て同じタイトルになっています。
 一方で邦題は作品ごとに違っています(区別しやすい)。

◯映画の概要
『ミイラ再生』(The Mummy)。
1932年公開。監督はカール・フロイント。
1930年代ユニバーサル・スタジオの三大ホラーの一角。
(他二作は『ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』。)
神官の禁忌やミイラの復活を題材とした映画の元祖です。
公有化されているので、英語版はArchive.orgにあります。

◯ストーリー要約
【エピグラフより】
「死とは新たな生への戸口に他ならない。
 我らは今日を生き、再び生きるだろう。」(私訳)
Death is but the doorway to new life.
 We live today, we shall live again.
【イムホテプの復活】
1921年、大英博物館はエジプトで野外調査を行った。
 ジョセフたちは神官イムホテプのミイラを発見する。
 彼は反逆人なのか、生きたままミイラにされていた。
・一方、ミイラとは別に、呪いの刻まれた箱も見つかる。
 ジョセフの助手ラルフは好奇心から箱を開いてしまう。
 ラルフは箱に納められていた巻物の言葉を読み上げる。
 するとミイラが蘇生し、それを見たラルフは発狂する。
 巻物の正体は死者を蘇らせる『トトの書』だったのだ。
 ジョセフが駆け付けると、既にミイラの姿はなかった。
【アーダスとヘレンの出会い】
1932年、ジョセフの子フランクが野外調査に加わる。
 ジョセフたちにエジプト人アーダスが協力を申し出る。
 調査隊は彼のおかげでアナクスナメンの墓を発見する。
・アーダスは深夜の博物館でアナクスナメンの名を呼ぶ。
 それに釣られて、ヘレンという女性が博物館へ向かう。
 彼女は帰り際のジョセフとフランクの前で失神する。
・二人の許をヘレンの知り合いのミュラー博士が訪れる。
 ジョセフとミュラーは、ヘレンの件について話し合う。
 すると、博物館の警備員が殺されたとの知らせが届く。
・帰宅した二人はフランクと殺人事件について話し合う。
 すると一人になったヘレンの前にアーダスが現れる。
 異変に気付いた三人はアーダスと対峙し、警戒する。
 ミュラーとの言葉の応酬の末、アーダスは立ち去る。
・ミュラーはジョセフに『トトの書』の焼却を助言する。
 アーダスはジョセフを呪い殺し、『トトの書』を奪う。
 ミュラーはフランクを守るためイシスの装飾品を渡す。
【イムホテプの過去】
・アーダスはヘレンを招き、催眠で古代の記憶を見せる。
・イムホテプの愛する王女アナクスナメンが亡くなった。
 彼女の死後、彼は蘇生を試みるも、発見されてしまう。
 禁忌を犯したイムホテプは生きたままミイラにされた。
・アーダスの正体は蘇った神官イムホテプだったのだ。
 アーダスは催眠の間の記憶を消して、ヘレンを帰す。
【イシスの裁き】
・フランクとヘレンは記憶喪失に気づき、警戒を強める。
 彼は弱ったヘレンを看病し、ミュラーと対策を練る。
・夜が更け、一人になったフランクをアーダスが呪う。
 フランクは倒れ、ヘレンは部屋を出ていってしまう。
・ヘレンはアナクスナメンとしてアーダスの家にいた。
 しかし、アーダスは彼女の魂が不滅ではないと語る。
 不滅を得るには、命を捨てミイラになる必要がある。
 ヘレンは死を拒むが、催眠を受けて死を受け入れる。
・フランクはイシスの装飾品のおかげで死を免れていた。
 彼はミュラーと共に博物館へ向かい、ヘレンを探す。
 彼らの声で催眠の解けた彼女はイシス像に嘆願する。
 するとイシス像が光を放ち、『トトの書』を燃やした。
 アーダスは朽ち果て、ヘレンは無事助け出された。