第12歌 恋人たちの散歩
生垣で絡み合う芳しい花が風を忘れる
六月の昼と、指を結び合う手と手――
静かな木立と見つめ合う凪いだ顔――
柳を香らせながら空模様を描く小川の
心まで透き通る流れ、瞳を映す瞳――
夏の大地を踏む爽やかな一時の散策は
日向と日陰を渡り、二つの魂の間には
微笑みとため息が天国の橋を渡す――
この道を行く二人の体は愛おしそうに
目に映る互いの美に身を寄せ合い――
燃える二人の心は愛の神の定めにより
彼の永遠にして真実の心へ身を寄せる、
雲の泡立つ紺碧の空が泡一つない海の
青い水平線に寄りかかって休むように。
Dante Rossetti. "The Lovers' Walk"
in The House of Life (1898)
in The House of Life (1898)