2017/06/25

見る美術史:イギリス編  No. 1

美術家とその作品を紹介していきます。
今回はイギリスで活躍した16世紀生まれの美術家を取り上げます。
【】の中のリンクは所蔵美術館の該当する作品のページに飛びます。

【イギリス出身の画家たち】
◯ジョージ・ガウアー(G. Gower, 1540-1596)
・油彩/木板《エリザベス1世:篩の肖像
 (The Plimpton “Sieve” portrait of Queen Elizabeth I, 1579)

◯ニコラス・ヒリアード(N. Hilliard, 1547-1619)
エリザベス朝の国産美術を代表する画家・金細工師です。
写生画(limning, 水彩の細密画)を得意としました。
・水彩/べラム紙《自画像
 (Self-portrait, 1577)
・エリザベス1世のための2つの肖像
 ①油彩/木版《エリザベス1世:ペリカンの肖像
  (The “Pelican” portrait of Queen Elizabeth I. 1575)
 ②油彩/木板《エリザベス1世:不死鳥の肖像
  (The “Phoenix” portrait of Queen Elizabeth I. 1575)

◯ウィリアム・ラーキン(William Larkin, 1580-1619)
・油彩/画布《第3代ドーセット伯爵の肖像
 (Portrait of Richard Sackville, 3rd Earl of Dorset, 1613)

◯ナサニエル・ベーコン卿(Sir N. Bacon, 1585-1627)
・油彩/画布《料理係と野菜や果物の静物
 (Cookmaid with Still Life of Vegetables and Fruit, 1620-1625)

◯コルネーリス・ヤンセン(C. Janssens, 1593-1661)
・油彩/画布《ハーグの行政官
 (De Haagse magistraat, 1647)

【イギリスで活躍した外国人画家】
◯ハンス・ホルバイン(Hans Holbein, 1498-1543)
渡英してヘンリ8世の下で活躍した画家・版画家です。
死を擬人化した骸骨の版画集は大変人気を集めました。
・木版画《説教師
 (The Preacher, 1538)
・油彩/木板《トマス・モア卿の肖像
 (Portrait of Sir Thomas More, 1527)
・油彩/画布《ヘンリ8世の全身像
 (Portrait of Henry VIII, 1537/1547)
・油彩/木板《大使たち
 (The Ambassadors, 1533)

◯アンソニー・ファン・ダイク卿(Sir A. van Dyck, 1599-1641)
ルーベンスに師事し、イギリス宮廷に招かれた画家です。
イギリスの歴史画・肖像画・銅版画などに足跡を残しました。
・《向日葵のある自画像
 (Self-portrait, 1633)
・油彩/画布《狩りをするチャールズ1世
 (Charles I at the Hunt, 1635)
・油彩/画布《サムソンとデリラ
 (Samson and Delilah, 1628-1630)