第14歌 青年の春の貢物
芳しい川辺にその三倍は芳しくて尊い
君の頭を寝かせ、髪を傍らに広げたら、
樹木に咲いたばかりの花が内気な瞳で
金髪の間から周りを伺うのを眺めよう。
一年の曖昧な境界に躓いている春には
葉のない李に咲いた花と積もった雪を
見分けるのもやっとのことかもしれず
春の木陰でもまだ風の道は冴えている。
だが四月の太陽が木の間に降る今日は
仰向けのまま瞳を閉じ、感じてほしい
枝々に染み渡っていくこの春のように
君の暖かな喉から唇へと進む口づけを。
まさに今こそ愛に誓った宮仕えの時だ
冷たい心たちはここで寵愛を失うのだ。
Dante Rossetti. "Youth's Spring-Tribute"
in The House of Life (1898)
Dante Rossetti. "Youth's Spring-Tribute"
in The House of Life (1898)